非 行 事 例



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 安曇野警察署管内で、実際にあった非行事例です。

 この事例は、当連合会と安曇野警察署が発行している 「防犯 あづみ野」(犯罪と少年非行のあらまし)に掲載されたものです。



万引きが見つかって「運が悪かった?」

 大型店から、「女子高校生の万引きを捕まえています。すぐ来て下さい。」との通報がありました。


 警察官が店に着くと、そこにはふて腐れた態度の女子高校生がいて、その子の前には化粧品2点(合計金額612円)が置いてありました。
 店の人から状況を聞くと、周りを見渡して行動が不自然な女子高校生がいたため、注意して見ていたら、会計が済んでいない商品を鞄の中に入れたのを見たというのです。

 女子高校生は化粧品を買うお金は持っていました。万引きした理由を聞くと「お金を使うのがもったいなかった。学校の友達も万引きをやっているのに・・・私だけ見つかるなんて、運が悪いな。」と反省や後悔をしている様子は全くありませんでした。
 

 
「万引き」と言ってもそれは「窃盗罪」という重い罪です。「万引き」は繰り返していくうちに「あれも欲しい、これも欲しい。」となり、盗む物も高い物、大きい物へとエスカレートし更なる非行へとつながります。今回のことを通して、「万引きがエスカレートする前に見つかって良かった。悪いことは二度としてはいけない。」という気持ちを少しでも持ってもらいたいと思います。



 
オンラインゲームのルール

 ある日、「パソコンでオンラインゲームをしていたら、ゲームのキャラクターが、知らない人に乗っ取られた。」と女子小学生がお母さんと一緒に相談に来ました。


 詳しく話を聞くと、被害者はあるオンラインゲームにはまっていたそうです。そのゲームとは、自分に似たキャラクターを作成し、そのキャラクターを用いて他人とゲームをしたり連絡を取り合ったり、アイテムを揃えて自分のキヤラタターをかわいく・かっこよくして遊ぶというものでした。

 被害者がゲームで遊んでいたところ、突然知らない人から「アイテムやキャラクターを交換しよう。ゲーム内で使うIDとパスワードを教えて。」と言葉巧みに誘われました。被害者は、IDやパスワードは絶対他人に教えてはいけないということは知っていたのですが、「アイテム等の交換」という誘惑に負けてしまい、知らない人にIDとパスワードを教えてしまったのです。
 
 しかし、アイテムやキャラクターは交換して貰えず、犯人にIDとパスワードを勝手に利用され、ゲームキャラクターを乗っ取られてしまいました。

 捜査をしたところ、キャラクターを乗っ取った犯人は女子中学生であることが分かりました。犯人は、「他の人が使っているアイテム等が欲しくなった。もともとアイテム等は交換するつもりはなかった。勝手に他人のID・パスワードを使うことはいけないことと知っていた。」と話していて、不正アクセス行為をしたことを深く反省していました。
 
 
 このように他人のID・パスワードを取得し、他人になりすまして不正にアクセスする行為は、不正アクセス禁止法違反で3年以下の懲役又は100万円以下の罰金と厳しく処罰されます。「遊び半分のつもりだった。」「他人のIDやパスワードを勝手に利用することが悪いことと知らなかった。」ではすまされません。
 
 オンラインゲームを行う際のルールとして 「人のパスワードを勝手に使わない、そして絶対に教えない。」ということはとても大事なことです。オンラインゲーム上であっても、ルールや約束事を守ることは大切なことだと思います。



 
非行少年の「立ち直り支援活動」  〜おやき作りの調理体験〜

 
長野県警察では、周囲の環境や自身に問題を抱えた少年に対して、「立ち直り支援活動」を実施しています。

 「立ち直り支援活動」とは、周囲の環境や自身に問題を抱えた少年に対して、積極的に手を差し伸べ、就学・就労の支援や農業体験活動等を行う活動です。当署管内でも、自転車盗や深夜はいかい等の問題を抱えている中学生を支援対象少年として指定しました。

 中学生は、東筑摩郡朝日村で行われた「おやき作り」の調理体験活動に初めて参加をしました。「食」に係わる活動を通じて、調理やもてなしの苦労、達成感を味わい、また、感謝される喜びを体感することで、将来について見つめ直し再非行を防止することを目的としています。
 
 
中学生は最初、「今日は来なければよかった。調理なんてやらない。おやき嫌い。」と言って、少年警察ボランティアの方が声をかけてもうつむいていました。

 しかし、他署の支援対象少年達が「調理体験を一緒にやろう。」と中学生に声を掛けてくれたことがきっかけで、少しずつ活動に参加をすることができたのです。活動終了後、中学生に感想を聞いたところ 「楽しかった。また参加したい。」と話をしてくれ、良い笑顔をみることができました。
 

 今後も、再び非行に走ることがないよう継続的に支援を行っていきたいと思います。



 
夜遊びは非行のはじまり 〜中学生5名による集団暴行事件〜
 前日の昼間から友達の家や、公園などで遊んでいた中学生5人は、夜間になって大型ションピングセンターの駐車場に集まりました。その後少年達は、深夜に公園へ行って大きな音のする花火をあげ、周辺の住民からは「うるさい」と警察へ通報がありました。

 
夜通し遊んでいた少年達はおなかがすき、コンビ二で買い物をしてその駐車場で飲食をしている時に、1人の少年が「最近、調子に乗っているやつは誰だ」と言い出しました。すると、すかさず他の少年の1人が「Aじゃない?」と言い、他の少年も「おれもそう思う」と相づちをうって、皆で「呼び出してぼころう」と相談をしました。

 
朝の5時ごろ、少年の1人が持っていた携帯電話を使ってAの家に電話を架けると、たまたま居間で寝ていたA本人が電話をとりました。少年達は、警察官になりすまし「安曇野警察だけど、聞きたいことがある。出てこれるか」と言ってAを公園に呼び出し、5人が代わる代わるAを殴ったり蹴ったりして、全治1週間のけがを負わせました。少年達の仲間内では『鼻血が出たらやめる』という暗黙のルールがあり、Aが鼻血を出したところで暴行は終わりました

 Aが帰ってしばらくすると、また「暇だし他に誰かぼころうぜ。調子に乗っているやつは誰だ」と少年の1人が言い出し、「Bじゃないか?」との意見に、2人の少年が自転車でBの家まで迎えに行き,Bを神社に連れて来たのです。そして5人が代わる代わるBを殴ったり蹴ったりし、少年の1人が回し蹴りをしてB が鼻血を出したところで暴行は終わりました。

 Bは数日後体調不良を訴えて、病院で診察を受けたところ、緊急の手術が必要な全治1ヶ月の大けがでした。被害を受けた少年は、いつも遊んでいる友達に「何故殴られたのか」理由もわからないと言い、加害者の少年達は暴行をした理由を「暇だったから、誰かをぼこりたかった。相手は誰でもよかった」と話していました。加害者の中には、よその学校の話したこともない生徒もいました。

 加害者の少年達の保護者が、多額の手術代などの治療費を支払ったことは言うまでもありません。「暇だったからやった」の、大きな代償です。

 夜遊びは非行の第一歩です。事件を起こした子どもが悪いことはもちろんですが、中学生が一晩中遊んでいられる家庭環境に、多くの問題があるのではないでしょうか。




 
ぼくの中に悪魔がいる 〜小学生(低学年)による万引き事案〜
 小学生2人は、お菓子のおまけについているキャラクターのおもちゃが欲しくて、大型スーパーに行っては万引きを繰り返していました。

 
店では、度々陳列棚から商品がなくなり、店の外に空箱が捨ててあることから、防犯カメラの映像を確認したところ、小学生2人が、他の売り場から踏み台を持ってきてその踏み台に乗り、陳列棚の上にストックして置いてあるお菓子の箱を取って、服のお腹の部分に隠して、お腹を膨らませて逃げていく姿が映っていました。
 
 調査したところ、行為者2人がわかり、保護者と一緒に警察へ呼び出し事情聴取しました。万引きした理由を少年は「僕の中に悪い悪魔がいて、悪い気持ちになってやった」と話しました。

 少年達は仲が良く、学校で「子どもだけでは行ってはいけない」と注意されていた大型スーパーへ、日頃から頻繁に出入りしていました。大型スーパーへ小学生だけで来ていたり、中学生が学校帰りに制服姿でフードコートで食事をしている姿を時々見かけますが、家庭では知っているのかと気になります。

 
また、お菓子の袋を破いて、中に入っている付録のカードやおまけだけを持ち去る少年もあとを立ちません。お菓子は盗んでいないから、万引きにはならないと思っているのでしょうか。でも、封を開けてしまった商品は売り物にはならず、お店の方はとても頭を痛めているのです。 

 親が思っている以上に、大型スーパーでは万引きの他にも、恐喝、盗撮、痴漢などの犯罪が発生しています。子どもが、被害者にも加害者にもならないよう、子どもの行動に気を配りたいものです。




 
祖母のお金の持ち出しの結末 〜中学生による集団の恐喝事案〜
 中学生の少年Cは、祖母の金庫からお金を持ち出しては、毎週末ゲームセンターへ行って遊んでいました。持ち出したお金は合わせて約50万円にもなり、多い時には1日に2万円もゲームに使っていました。

 
ゲームセンターには、部活の先輩や同年の友だちがいつもたくさん来ていて、初めのうちは持ち出したお金で、友だち達に飲み物やゲーム代をおごってやっていました。そのうちに、友だち達はCに「お金を貸して」とか「お金をちょうだい」と言ってしつこく小銭をたかるようになりました。

 
やがて、数名の先輩は大金をせびるようになり、お金を持って行かないと「殴るぞ」と脅したり、毎日Cの教室に取りに来るようになりました。先輩が毎日教室に来ることを不審に思った生徒が先生に話し、事案が発覚しました。

 双方の少年から事情聴取をした結果、18人の少年がCにたかり、家から持ち出した50万円の中から、合計で20万円近くのお金を受け取っていたことがわかりました。Cも他の少年も、お金の使い道はほとんどがゲーム代でした。
 
 安曇野警察署の管内の小・中学校では、ほとんどの学校で「子どもだけでゲームセンターへ行ってはいけない。保護者と一緒でもなるべく行かない」と決められています。このことは、学校からのお便りで、年に何回も家庭に知らされています。しかし、ゲームセンターやゲーム場で、子どもだけで遊んでいる姿をよく見かけます。また、スーパーで買い物をしている間、子どもをゲーム場で遊ばせている親も見受けられます。

 ゲームに夢中になった子どもは、自分のお小遣いで足りなくなると、親が考えられないような方法で遊ぶお金を手に入れようとします。友だちからゲーム代のお金を借りてトラブルになったり、友だちの家に遊びに行ってタンスの中からお金を盗んだという事案もありました。

 ゲームセンターでは他の地域の、異年齢の仲間と知り合うこともあります。まずは、学校で決められたことは親もしっかり守らせることが大切です。




 
たかがたばこされどたばこ 〜高校生の息子にたばこを買い与えていた母〜
 夜、駅にいた高校1年生の少年を警察官が職務質問したところ、ウェストポーチの中にたばことライターを持っていました。

 
少年に、「たばこはどうやって手に入れたのか」と尋ねたところ、「母親に買ってもらった」と答えたので、後日少年と母親を警察へ呼んで事情聴取をしました。少年に聞くと、母親は「勝手に吸っていいよ」と言って、たばこの買い置きをしてくれていたそうです。
   
 母親は、少年にたばこを買い与えた理由として「子どもがたばこを吸いたくなって、万引きすれば困ると思った」と、親の言葉とも思えない驚く答えが返ってきました。少年には、たばこを吸ってはいけないこと、そして母親には、二度とたばこを買い与えることがないよう、厳しく注意して2人を帰宅させました。
 
 
 中毒になった少年は、きっと学校でも隠れて吸うのではないかと思います。繰り返していればいつかは先生にも見つかり、果たして学校を続けることができるのでしょうか。よく、「たばこぐらい」という言葉を聞きますが、『勉強もまあまあ、部活も頑張っている、親の言うこともそこそこ聞く。だけど、たばこだけは止められなくて』なんていう少年はいません。
 
 その晩のこと、コンビ二工ンスストアから、「たばこを万引きした少年が逃走した」という110番通報があり、捕まえてみると昼間の少年でした。母親にたばこを買ってもらえなくなった少年が、母親の心配のとおり万引きをしたのです。

 母親がたばこを買い与えて、好き勝手に吸わせていた結果、少年はたばこの中毒(常習者)になってしまい、たばこを吸わずにはいられず、万引きをしてまでたばこを手に入れ吸おうとしたのです。

 たばこの常習者は、生活態度が乱れ、服装も乱れ、たばこだけが問題ではありません。「たかがたばこ」で、学校を辞めなくてはならない多くの少年を見てきました。初めが肝心、常習者になる前に、厳しく注意をして止めさせることが親の責任です。




 
犯罪の陰にケータイあり 〜高校生による傷害事件〜
 高校生のDは、同じ学校の2人の生徒に対して、顔面や頭部、太股を殴る蹴るの暴行を加えて、1人には打撲で全治2週間、もう1人には鼻骨骨折などで全治4週間のけがをさせ、逮捕されました。

 
暴行の動機は、Dのインターネットのサイトに載せているブログ(日記)URLを被害少年が他人に言いふらしたことに、腹を立てたのです。

 
ケータイの使い方、与え方、そして使う時のマナーが間われることが多々あります。
 
ケータイを使った犯罪はもちろんですが、
 
・ 自分のものはもちろんのこと、他人の電話番号やアドレス、写真などの個人情報をむやみに教えない
 
・ 自転車に乗りながら、歩きながらケータイを使わない
 
・ 病院、乗り物などの公共の場所ではマナーモードにする
などのマナー違反が目につきます。(これは、子どもだけではなく、注意をしたい大の大人もたくさんいますが・・・)

 
また、傷害事件で相手を呼び出したのはメール、ケータイで約束して一緒に万引きをしに行った、他人の悪口をサイトに書き込んだなどなど、犯罪の陰にはケータイがちらつきます。

 親やおじいちゃん、おばあちゃんが買い与えたケータイで、子どもが傷ついたり、人を傷つけることがないよう、ケータイと正しく付き合わせましょう。




 
インターネットオークション詐欺をした女子高校生
 修学旅行に着ていく服を買うお金の欲しかった女子高校生は、初めから売るつもりがないのに、インターネット上で主催するオークションサイトを利用して、自分の持っている洋服を売るという虚偽の情報を送信して掲示し、これを見た大阪市と船橋市に女性2名に落札させて、合わせて現金39000円を振り込ませて騙し取りました。

 今回、女子高校生が詐欺に使用したのは携帯電話で、それを行ったのは自分の部屋、時間は午前0時ころでした。以前は、夜、子どもが家にいれば安心でした。でも最近は、自宅にいても安心できないという何とも怖い時代になってしまいました。

 だから、そうなる前に携帯電話の与え方、使わせ方を親が真剣に考えなくてはいけません。
  携帯電話は何のために持たせるのか?
  子ども部屋で好き勝手に使わせてよいのか?
  深夜まで使わせる必要があるのか?
  携帯電話は、電話機というよりインターネットの端末であることを忘れてはいけない。     

 
☆ 子どもをケータイに係る犯罪から守るために
    フィルタリング(ホワイト方式)をする
    利用する時間を決め、深夜は使えないようにする
    時々使用内容を確認する
    パケ放題だからといって安心せず、使用料金を確認する

  等、保護者としての責務をしっかり果たして欲しいと思います




 
これって万引き?
 大型店から、「女子高校生の万引きを捕まえています。すぐ、来てください。」との通報がありました。警察官が店に着くと、そこにはふて腐れた態度の女子高校生が・・・。

 
店の人から状況を聞くと、様子のおかしな女子高校生がいたため、注意して見ていたところ、売っているアイスクリームの代金を支払わずに、フードコートで食べ始めたというのです。

 
女子高校生を問いただすと、「食べ終わった後、レジでアイスクリームの空き袋を見せて代金を払えばいいと思った」と、悪びれた様子もなく答えました。

 
代金を払うまでは、商品は自分の物ではないはずなのに、そんなことも高校生になっても判らないのでしょうか? それとも、見つからなければそのまま代金は払わないつもりだったのか・・・。いずれにしても、開いた口が塞がらないとはこのことです。

 
しかし、そういえばスーパーの店長さんが「最近は、代金を払う前に子どもにお菓子やジュースなどを飲食させ、レジで、これも一緒に精算してと空き袋を出す常識のないお母さんが増えた」と嘆いていたことがありました。そんな親に育てられれば、この女子高校生のように、精算する前の商品を食べるのもなるほどと頷けるものがありました。




 
女子高校生2名の、大量万引きにあ然・・・
 大型店から、「女子高校生2名が万引きをして、逃走しました。すぐ、来てください。」との通報がありました。

 
警察官が店に着くと、そこには商品が山のように積まれたカート2台と、犯人のものと思われる財布が置き去りにされていました。店の警備員の話では、女子高校生2名は商品を山のように積んだカートを押して、レジを通らずそのまま店の外に出て、警備員に声をかけられカートを放置して逃走したということでした。
 残された財布の捜査から、犯人の女子高校生2名が判明しました。女子高校生は万引きしたことは認めましたが、万引きした理由については「知らない男にわいせつなことをされ、その時携帯電話の番号を見られてしまい、今日その男から、万引きしてこいと電話が架かってきたのです」と言い訳を言いました。しかし、それも嘘であったことは言うまでもありません。
 
 2人が万引きした物は、浴衣セット、下着、お菓子など74点、約7万円にものぼり、中には、試着室で着替えて身につけていた下着もありました。女子高校生は、「堂々と万引きすれば見つからないと思った」と答えたのですが、本当に商品をカートに山のように積み込んで万引きをして見つからないと思ったのでしょうか。

 
今、警察では、主に小学生を対象に「万引きの防止の非行防止教室」を実施しています。そこで、小学生は万引きについて「絶対してはいけないこと」「友達がやろうとしたら、止める」と言い、「欲しい物はお金を払って買う」と当たり前に答えます。

 
それがいつから、「見つからなければ、万引きしてしまおう」に変わってしまうのでしょうか?店で、欲しい物があった時の選択肢は「お金を払って買う」か、所持金がなければ「がまんする」の2つしかありません。「黙って店の物を持ってくる」という選択肢はありえないのです。

 
女子高校生の1人は、前述した、代金を払わずアイスクリームを食べた少女でした。やはり、精算する前の商品を食べる、それだけでは済まなかったのです。

 
幼いうちの朕は大切だと、改めて感じた事案でした。




 
大型テレビを盗んだ出店荒し事案
   高校生と有職・無職少年は、深夜2店の電器店に忍び込み、大型テレビ5台、約66万円相当を盗みました。

 少年達は盗んだテレビを自分で使用したり、友達に安く売ったりした他、換金目的でディスカウントショップに持ち込んだところ、犯行が判明して逮捕されました。

 少年達は、中学生の頃から深夜はいかいなどの不良行為を繰り返しており、中には68回も補導されている少年がいました。

 少年の家庭は、いずれも子どもを放任しており、今回の事件でも「深夜出歩くのはいつものこと」と気にもかけないばかりか、盗んで家に持ち込んだ大型テレビを見ても不審にも思わないなど、首を傾げたくなるような家庭でした。
   
また、少年達は自分の足に使用するために、近くの会社の駐車場にキ一を付け放しで止めてあった自動車を乗り出し、使用後はガソリンを給油したり、メーターも操作して元通りに返してあり、管理者も自分の会社の自動車が夜間乗り出されていることは気づかず、警察からの連絡に驚いていました。

 最近は、盗んだ物をディスカウントショップに持ち込んだり、インターネットオークションで売って換金するケースが増えました。中には、小学生が盗んだカードを換金する例もあります。

 子どもの持ち物は、大きい物も小さい物も注意を払わなくてはと感じました。




 
家出の陰にケータイ(パソコン)あり
 中学生の女子の家出や、無断外泊が相次いで発生しました。

 家出をして、県外の成人男性の家に居るところを保護された女子中学生Aと、その男性との接点は、自宅のパソコンでやったチャットでした。チャットで知り合った後、家の電話番号を教え、親の留守を狙って連絡を取っていました。しばらくして、男性から家出の資金が送金され、Aは家出を実行したのです。

 母親の携帯電話を使って、チャットで東京の大学生と知り合った女子中学生Bは、自分の顔を写メ(携帯電話のカメラで写真を撮って、メールで送る)でを送りました。大学生の携帯番号を聞き、おばあちゃんの家に行ってはこっそり連絡をしていました。ある日、大学生は松本までBに会いに来ました。二人は「会ったら、ホテルへ行ってHしよう」と、前々から約束していたそうです。 

 自分のケータイでチャットをして、他県の大学生と知り合った女子中学生Cは、安曇野まで会いに来たその大学生と、無断外泊をしました。親には「友達の家に泊まる」と嘘を言い、また親もその友達の家に泊まることの確認をしませんでした。

 以前は、知らない人と知り合うのは『出会い系サイト』が圧倒的に多かったが、『出会い系サイト』を取り締まる法律ができて厳しくなったことから、最近ではほとんど使われなくなりました。それに代わって、子ども達はコミュニティサイトと呼ばれる掲示板や、チャット、プロフ、ブログなどで出会いを求めています。その内容は、有害だと認定され法規制をかけられている『出会い系サイト』と何ら代わりはありません。しかも、『出会い系サイト』は親がフィルタリングをかけることによって使えなくなりましたが、困ったことに、このコミュニティサイトは有害なものに指定されていないため、フィルタリングをかけても引っ掛からず、誰もが簡単にアクセスできるのが現状です。

 今、大人が注意すべきは、有害だと思われていないコミュニテイサイトなどです。注意するのは(気にかけているのは)、使用した料金だけでは親として無責任すぎます。今は、子どもが家(自分の部屋)にいるからといって安心できない時代になっています。    
    ・ ケータイやパソコンを何故持たせるのか、目的をよく考える
    ・ ケータイやパソコンを子ども部屋には持ち込ませない
    ・ ケータイやパソコンを24時間、365日好きなように使わせない
    ・ 子どもがどんな使い方をしているのか、チェックする

 せめて、親が心がけて欲しいことです。
 
 後になって、親子で泣かないために・・・




未成年者喫煙法で大人を検挙
 たばこ店の経営者が、制服を着てたばこを買いに来た高校生にたばこを売ったり、自動販売機でたばこを買おうとしている高校生に、自分のタスポカードを貸してたばこを販売したとして、子どもにたばこを売った大人が検挙されました。

 経営者の言い訳は「タスポカードを使うようになって、小売店の売り上げは落ち込んだため、何としてでもたばこを売りたかった」と・・・。
 
 また、たばこを吸うことを承知の上で、中学生の息子にたばこを買い与えていた母親と、同じく有職少年の母親が検挙されました。いずれの母親も、子どもにたばこを買い与えていた理由として「息子はたばこがやめられず、私が買い与えてやらなければ、万引きをしてしまうと思った。万引きをされたのでは困るので、買い与えていた」と申し立てました。開いた口がふさがらないとはこのことです・・・。

 
ある日突然、たばこの常習者(中毒者)になるわけではありません。それまで、どう子どもに接してきたのでしょう。
 親として、たばこを買い与えてやる優しさ(?)より、たばこをやめさせる厳しさが必要ではなかったのでしょうか。この先、この親は、子どもに対してどんな躾けができるのでしょう?





高校生による児童ポルノ事案
 男子高校生は、友達の女の子の裸の写真を携帯電話のカメラで撮影し、その画像を同じ学校の生徒にメールで送りました。それを受け取った少年達は、更に他の友達に見せたりメールで送信したりしました。中には、授業中に同じ教室内の友達にメールで送信している女性徒もいたそうです。

 後日、その女性徒の母親に子どもがしていたことを伝えると、呆れたことにその母親は「そうなんですよ。子どもが言うには、授業中に携帯電話でゲームをしていても先生は注意しないそうですよ」と、先生を非難しました。母親に「それは違うのではないですか」と言うと、母親は納得できないような顔をしました。  
   
 携帯電話は、学校から持たせて欲しいと言われているものではありません。それを家庭で勝手に持たせて、授業中に友達の裸の写真をメールで送るなどもってのほかの行為を自分の子どもがしているにもかかわらず、悪いのは子どもではなく、授業中に使わせている先生だと言うことは何か変ではないでしょうか。

 携帯電話を使う時の常識を家庭で教えもせず、高校生にもなって当たり前のことが守れないなら、携帯電話など持たせない方が良いのでではないでしょうか。そのしわ寄せの、ほとんどが学校に寄せられているかと思うと、学校現場の大変さが窺える事案でした。





有職少年2名による恐喝事案
 2名の有職少年は遊ぶ金が欲しかったことから、高校の近くで待ち伏せをして、通りかかった高校生5名に対して「何、見てんだ。」「何シカトしているんだ」などと因縁をつけ、「このままやられるか、それとも金を出すかどっちか選べ」と言って脅し、3名から合計現金3,000円を脅し取りました。

 犯行に及んだ少年Aは、3年前にも遊ぶ金欲しさに全く同じ手口で、別の高校の前で高校生から現金を脅し取り、少年院へ入所しました。少年は、取調べには素直に応じていたものの、取調官に「今度、少年院から出てきたら、絶対ヤクザになってやる。」と話していたそうです。

 少年Bも、夜遊びや喫煙などを繰り返しており、警察官に何度も補導されていました。夜も遅くなり、家庭に「逮捕した」ことを連絡しようとしましたが、家の電話はいくら架けても留守番電話になってしまってつながらず、親の携帯電話に架けたところやっと連絡がつきました。保護者からも事情を聞きたい旨伝えましたが、親は「私は責任ある立場にあり、何人もの人の命を預かっている。今日も急患があってさっき帰ってきたところだ。仕事を休むことはできない。とても息子のことで警察へ行っている暇などない。」となかなか警察への呼び出しには応じていただけませんでした。

 仕事を優先した結果が子ともの逮捕なのか、それとも、「仕事が大変だから」は子どもを躾けられなかったことの言い訳なのかはわかりませんが、他人に向けるその責任感を、もう少し我が子に向けて欲しかったと感じました。





 
  アベック少年による万引き 
   アベックの少年の間には、生後3か月の子供がいましたが、収入がなく生活ができないことから、入籍はしておらず、それぞれの実家で生活をしていました。      
 お盆休みで、少女の家族が留守になり少年が泊まりに来たため、二人は生後3か月の赤ん坊を一人家においたまま、バイクに2人乗りをして大型スーパーへ買物に出かけました。

 商品を見て回っているうちに、2人は普段なかなか食べられないような食材を食べたくなって、イクラの醤油漬けなど全部で68点、金額にして7158円相当の商品を家から持って行ったマイバッグにつめて、レジを通らずに盗んで店の外に出たところを警備員に見つかりました。       

 取調べの際、若い両親は赤ん坊を連れてミルクとおむつを持って二人で警察にやって来ました。両親が万引きをしたことも知らず赤ん坊は、無邪気に笑い声をたてたり、警察署の休憩室でお昼寝をしていましたが、この幼い子供に、どんな将来が待っているのかと思うと不安で一杯です。親としての自覚が芽生えて、しっかり子育てを欲しいと思います。





 
中学生と無職少年による万引き事案
 中学3年の少年と15歳の無職少年が、深夜午前2時を過ぎた頃、コンビニエンスストアでおにぎりやチーズ等を万引きして逮捕されました。

 少年らの家庭に逮捕したことの連絡をした直後、中学生の母親から「自宅の自動車が盗まれてなくなっている。」との通報がありました。捜査したところ、実は少年達が万引きをするためにコンビニエンスストアへ行く足として乗り出したことがわかりましたが、親は子ども達が出かけたことすら気付いていない状況でした。

 今回万引きをしたものは僅かなものでしたが、少年達は、同じコンビニエンスストアへ来てはタバコなどをたくさん万引きしており、店でも注意していたところ、再び訪れ犯行に及んだもので大変悪質でした。

 家には万引きしたタバコが隠してありました。中学生や15歳の少年が、タバコを常習していること、夜中に子どもが出歩いていたこと、免許も取れない歳なのに自動車を乗り回していたことなど、驚くことがたくさんありましたが、でも一番驚いたのはそれらを親が全く気付いていないということでした。  

 1ヶ月位して、少年鑑別所を出てきた少年達は、その足で警察署を訪ねて来てくれました。1ヶ月前とは、見間違えるほど顔つきが良くなっていました。   

 少年は逮捕され、警察や少年鑑別所で自由のない生活を経験し、間違いなく反省して良くなってきます。でも、帰った先の家が、親が以前と全く同じでは、また同じことの繰り返しになってしまいます。何かを変えなくてはいけないことに家庭が気付き、それを実行して欲しいと思います。





 
小学生の万引き事案
 小学校6年の女子児童は、スーパーマーケットでアクセサリーなど16点を万引きし、精算を済ませないで店を出たところで店員に声を掛けられ、警察に通報されました。

 警察官が児童の持っていたかばんを確認したところ、他の店でも盗んだ商品がたくさん入っており、その他にも児童の乗ってきた自転車のカゴの中にやはり他店で盗んできた商品が入っていたことが分かりました。
 
 この児童はなんと全部で206点(合計金額73,003円)の商品をわずか1〜2時間の間に盗んできたことが分かったのです。

児童が盗んだ商品は、携帯電話のストラップやアクセサリー、シールなどの小さい商品であり、それらを盗んだ理由について「自分で使ったり友達にあげようと思ったから」などと話していましたが、「悪いことをした」という反省や後悔の気持ちはまるで感じられませんでした。

 「万引き」と一口に言ってもそれは「窃盗罪」という立派な犯罪です。児童は、以前にも万引きをしたことがあると話していましたが、誰にも捕まらずに万引きを繰り返すと悪いことをしているという感覚がなくなり、更なる非行に結びつきます。

 やってしまったことは元には戻りませんが、今回警察に補導され、親からも怒られたことによって、「自分のしたことは悪いことだったんだ。二度としてはいけない」と少しでも感じてもらえればと思います。





 
無職少年による窃盗未遂事案
 18歳の少年は、他人名義のキャッシュカードを使用して、郵便局のATMコーナーで現金を引き出そうとしたところを局員に見つかり逮捕されました。

 当初、少年は持っていたキャッシュカードについて、「前に勤めていた会社の更衣室に落ちていたのを拾ってそのまま持っていた」などと話していましたが、実際には、更衣室のロッカーの中から盗まれた財布の中に入っていたものでした。

 捜査を進めた結果、少年は、以前の勤務先の更衣室ロッカーの中から同僚の現金入りの財布を盗み出し、財布の中に入っていたキャッシュカードで現金を引き出して盗もうと考え、ATMコーナーで適当に暗証番号を入力していたところを局員に見つかり警察に通報されたのです。さらに、少年はこの他にもやはり勤務先の更衣室のロッカーの中から別の同僚の現金を盗み出していたことも発覚しました。
 
 少年は、犯行を重ねていた動機について、家族等から借りていた金の返済に充てるためだったと供述していましたが、実際には返済などしておらず、自分の好きなものを購入したりして消費していたのです。

 少年は、高校卒業後、就職して会社員として働いていたものの長続きせずに退職し、その後勤めた会社で犯行に及び、その後も何食わぬ顔で勤務を続けていました。仕事上のミスを上司から叱られて会社に行くのが嫌になり、そのまま無断欠勤を続け、最後はクビになってしまいました。

 少年は、小学生の頃から家庭の中で親や兄弟の金品を持ち出しており、見つかる都度「もう二度とやらない」と反省の言葉を言っていたということですが、その盗癖は続き、その繰り返しが最終的には他人の金品を盗むという行為にまで及んでしまったものと思われます。




 
高校生4名による中学生に対する傷害事件 
 中学生3名は、以前大型スーパーで「ガンを付けた」と言って、高校生に対して暴力を振るいました。

 その時は、そのまま治まりましたが、その話を聞いた別の高校生が、「中学生のくせに生意気だ」と腹を立て、中学生に仕返しをしようと考えました。その高校生は、自分が通っている学校で、中学生をやっつけるための助っ人を友達に頼みました。頼まれた友達3人は、中学生の名前も知りませんでしたが、友達の頼みだからと一緒に行くことにしました。                  

 夜8時に、安曇野市内の公園に中学生達は呼び出され、4人の高校生の他に、「ケンカはおもしろそうだ。見に行こう。」と8人のギャラリーが一緒にやってきました。4人の高校生は、公園へ来た3人の中学生のうち口答えをした2人に対して殴る蹴るの暴行を加え、更に公園では人目につくとの理由から、場所を変えて暴行を加えそれぞれに全治1週間のケガを負わせました。
 

 暴行を加えた高校生が悪いことはもちろんですが、そもそも事の発端は中学生にあり、今回の事案以外でも方方で他人に言いがかりをつけるなど、態度の悪さが目立っていました。

  中学生は3人とも自分の携帯電話を持っており、今回の呼び出しもその携帯電話に架かってきたものでした。また、中学生が夜の8時に簡単に出歩くことができるなど、家庭にも問題があると思われました。

 携帯電話を、親は「安全のために」と持たせますが、持っているために被害に巻き込まれることもあるのです。携帯電話を与える時は、何のために必要なのかよく話し合うことが大切です。中学生に365日、24時間携帯電話を持たせる必要はありません。





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